“つれあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
配偶55.7%
連合28.4%
良人4.5%
配偶者2.3%
所天1.1%
主人1.1%
交際1.1%
1.1%
1.1%
匹偶1.1%
女房1.1%
配合1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長押なげしの上には香川景樹かげきからお婆さんの配偶つれあいであった人に宛てたという歌人うたよみらしく達者な筆で書いた古い手紙が額にして掛けてある。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「俺よか年上だが、芸が好きで、俺のこと死んだ連合つれあいに似てるって言った娘さんにまだ会っていねえ。いつ出てみえるんだろう」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
かめ「はいわたし良人つれあいが小川村に居りまして、それへまいりますが、誠に旅馴れませんから困ります」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
例えば配偶者つれあいの性質、人格、趣味などが自分と全く融け合わないものであったり、配偶者の境遇に自分が到底同化出来ないことが判ったとき
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ところが所天つれあいくなってからというものは、その男の怨霊おんりょう如何どうかすると現われて、可怖こわい顔をして私をにらみ、今にも私を取殺とりころそうとするのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ところが横浜に高橋という雑貨商があって、随分盛大にやって居ましたが、其主人あるじは女で名はうめ所天つれあいは二三年前になくなって一人娘ひとりむすめ里子さとこというを相手に、贅沢ぜいたくくらして居たのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
宅へも参りまする周玄と申す医者も傍におりまして、其の外百人余りも其所そこにおりましたが、其の者どもは皆夫の同類で、主人つれあいは其の百人余りの盗賊の頭分かしらぶんになっておりますから
まで案ずる事はあるまい。交際つれあいのありがちな稼業の事、途中で友だちに誘はれて、新宿あたりへぐれたのだ、とう思へば済むのであるから。
夜釣 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
二三日すると呉王は魚につれあいのないのを憐んで、一羽の雌をめあわしてくれた。それは竹青ちくせいという名であった。雌雄は互いに愛しあって楽しく暮していた。
竹青 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
お帰りになったら、良いつれあいをお求めになるがよいでしょう。幸にあなたには先祖の徳が厚いのですから、まだ子孫に及ぼすことができます。
阿霞 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
また熊野などに、稀に蝮が群集するを蝮塚と呼ぶ(『中陵漫録』巻十二に見ゆ)。なに故と知らねど、あるいは情欲発動の節至って、匹偶つれあいを求むるよりの事かと惟う。
彼のこの趣味も元来もともと好きな道とは言いながら寄る年浪に跡目もなく、若いころの一粒種は行方知れず、ことに三年前に女房つれあいに別れてからというものは
「それはそうだ。これはおれが心なかったな。しかし、さしずめ永の浪々のうちに配合つれあいをなくして、今の境涯に落ちたという仔細しさいだろう?」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)