“ちょこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猪口98.6%
緒口1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏頂寺はそれを見ると、相当に仏頂面をほぐして、草をしとねにどっかと腰を卸したところへ、如才なく丸山勇仙が猪口ちょこをつきつけました。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ふるえてるわよ」と他の小女も云い、小さな肩をすくめて含み笑いをした、「そら見なさい、お猪口ちょこが持てないじゃないさ」
あすなろう (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
コウタケのことをこの辺では馬喰茸ばくろうたけといっているが、その名の通り見た眼には恐ろしい茸で、形は傘をお緒口ちょこにしたようなものだが、色が黒く、毛だらけで、いかにも馬喰らしい。
山の秋 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)