“ちょうねん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
長年75.0%
奝然16.7%
僧奝然8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お広はお直の乳母として雇われたものであったが、その儘そこに長年ちょうねんして、お直が生長の後までもばあやと呼ばれて奉公しているのであった。
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
知礼は問書を得て一閲して嘆賞し、東方にかくの如き深解じんげの人あるか、と感じた。そこで答釈を作ることになった。これより先に永観元年、東大寺の僧奝然ちょうねん入宋にっそう渡天のがんを立てて彼地かのちへ到った。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
剃髪ていはつして五郎作新発智東陽院寿阿弥陀仏曇奝しんぼっちとうよういんじゅあみだぶつどんちょうと称した。曇奝とは好劇家たる五郎作が、おん似通にかよった劇場の緞帳どんちょうと、入宋にゅうそう僧奝然ちょうねんの名などとを配合して作った戯号げごうではなかろうか。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)