“たてあな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
竪穴25.0%
竪坑25.0%
縦孔16.7%
縦穴16.7%
縦坑8.3%
堅坑8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
予想に違わず、その下に丸い竪穴たてあなの口が開いていた。二人は下からの射撃を避けるために身をかわしながら、サッと懐中電燈の光を穴の中に投じた。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その支線の終点は大きな竪坑たてあなの口にたっしていたので、列車は被害者やその従者もろとも、まっさかさまに深い竪坑の底へ落ちこんで行った。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「ああ、こんなところに、縦孔たてあながあった!」
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そうね。でも、こんな深い縦穴たてあなをのぼるなんて、あたしにはそんな力はないのよ」
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
多分縦坑たてあなの底深く斬って捨てられ、やんごとない夫人の排泄物と共に永久に土に吸い込まれたのであろうけれども
それが何間ぐらい、或いは何丁ぐらいあったか、正確な距離の測定は出来なかったが、最後にその地下道は、それと直角に交わる縦坑たてあなふちへ来て行きどまりになっていた。
刻々にかさをまして、胸をひたし、首へせまり——ぬけ出るみちといっては、高い天井に、落ちてきたときの堅坑たてあなが、細くななめに通じているだけ、この生きうめの穴蔵が水びたしになっては!
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)