“それがし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
89.9%
2.8%
拙者1.8%
小子0.9%
吾儕0.9%
小生0.9%
某人0.9%
0.9%
貧道0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「貴所とそれがしとが、期せずしてターヘルアナトミアを所持いたしおるなど、これはオランダ医術が開くべき吉瑞とも申すべきでござる」
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
たとへそれがし不肖ふせうとい
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
客は女性にょしょうでござるに因って、一応拙者それがしから申入れる。ためにこれへ罷出まかりいでた。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
横笛が事、御容しなきこと小子それがしに取りては此上もなき善知識。今日けふを限りに世を厭ひて誠の道に入り、墨染のころもに一生を送りたき小子それがしが決心。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
『否、小子それがしこと色に迷はず、にも醉はず、しんもつて戀でもなく浮氣でもなし、只〻少しく心に誓ひし仔細の候へば』。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
きいて下されかしもと吾儕それがしは有馬家にて祿ろく五百石を頂戴なし小姓頭をつとめたる大藤武左衞門と云者なるが夫婦ふうふなかに子と言は是なるおみつたゞ一人しかるに妻は七年前
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たッた一をでも宣言おほせられたならば、小生それがし滿足まんぞくいたす。たゞ嗚呼あゝ」とだけさけばっしゃい、たッた一言ひとことラヴとか、ダヴとか宣言おほせられい。
姉と妹をそれぞれ手軽く言いあらわす語がないのでアフリカ行の宣教師が聖書を講ずる際、某人それがし某人それがしのブラザーだと説くと
年経て赤銅の破目愈え合うという事、それがし冶工に聞けりと。
同院の僧居暁は博物ものしりなり、曰く蛇の眼はまたたかぬにこのうわばみの眼は動くから竜だろうと、止香をいて蟒に向い、貧道それがし青竜疏を念ずるに、道楽でなく全く母にうまい物を食わせたい故だ