“そうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掃除79.1%
荘子7.8%
操持2.3%
相似2.3%
壮二1.6%
壮時0.8%
宗次0.8%
惣持0.8%
掃灑0.8%
曹司0.8%
曾次0.8%
総司0.8%
総締0.8%
草字0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目がさめたときには、すっかり夜があけ、明るい太陽たいようがさしこんでいて、出勤しゅっきんしてきた店員てんいんの話し声や掃除そうじをする音がきこえていた。
周崩解して無数の独立国起こるにおよび、始めて自由思想がはなやかに咲き誇ることができた。老子荘子そうじは共に南方人で新派の大主唱者であった。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
身を殺してまでも毅然として自己を操持そうじした。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
それは器械の音というのではなく、むしろうめき声か鳴き声かに類していた。いて相似そうじなものを求めると中米の砂漠に住んでいるガラガラ蛇の尻尾から出る怪音に似ていた。
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
団長といっしょに先頭に立つことをおおせつかった壮二そうじ君は
妖怪博士 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
かれはその壮時そうじにおいて加賀かが銭屋内閣ぜにやないかくが海軍の雄将ゆうしょうとして、北海ほっかいの全権を掌握しょうあくしたりし磁石じしゃく又五郎またごろうなりけり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
じだらくに居れば涼しきゆふべかな。宗次そうじ。猿みの撰の時、宗次今一句の入集を願ひて数句吟じ侍れどとるべき句なし。一夕いつせき、翁のかたはらに侍りけるに、いざくつろぎ給へ、我もふしなんとのたまふ。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
次に陀羅尼だらにということばですが、これもまた梵語で、翻訳すれば「惣持そうじ」、べてを持つということで、あの鶴見つるみ惣持寺そうじじの惣持です。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
この者も持呪者のために一切の要物いるものを持ち来り、不快な物をけ去り、宅舎いえを将ち来り掃灑そうじし、毒害も及ぶ能わざらしめるなど至極重宝だが、持呪者食時ごとに、まず飲食をこれに与え
が、やがて明け放した遣り戸を閉しながら少しは上氣の褪めたらしい娘の方を見返つて、「もう曹司そうじへ御歸りなさい」と出來る丈やさしく申しました。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
雀部ささべ曾次そうじという人が、足利染の絹を仕入れるために、毎年都からやってきていたが、真間の里に遠縁の者がいるのをたびたび訪問したところから、勝四郎もかねがね親しくしていたので
新撰組の沖田総司そうじは、力自慢がこうじて相撲を一人ひっぱり出し、庭へ下りて四股しこを踏む。
「おめえは富士の山大名やまだいみょうとか、野武士のぶし総締そうじめとかいわれて、豪勢ごうせいなはぶりだってことをうわさに聞いていたが」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
裏から井上孤堂いのうえこどうの四字が明かにあらわれる。白い状袋に墨を惜しまず肉太に記した草字そうじは、小野さんの眼に、針の先を並べて植えつけたように紙を離れて飛びついて来た。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)