“そうぎょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
僧形67.2%
早暁19.7%
相形6.6%
創業3.3%
草行3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
武士にをあやつらせ、その舟の中には、僧形そうぎょうの者がひとり乗っていた。これなん安国寺恵瓊えけいであったことはいうまでもない。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翌日の早暁そうぎょう、帝都の西郊せいこうから毒瓦斯ガスフォルデリヒトをきちらし、西風せいふうにこれを吹き送らせて全市民を殺戮さつりくしつくそうという、前代未聞の計画であった。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
案ずるより生むが易いといったていで、先刻さっきからの憂いが深刻だっただけに、彼は相形そうぎょうをくずして、子に甘い半面をむき出しに見せていた。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼自身が、かんぬすんでいたり、ほッと息をついていたりしていながら、全体の足ぶみだけがある理由はなかった。——鎌倉の府ができ上がった後は知らず、今の彼は、創業そうぎょうの人だった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
唯草稿を丁寧に清書して教を乞ふ事礼儀の第一と心得べし。小説のことなればことごと楷書かいしょにて書くにも及ばじ、草行そうぎょうの書体をまじふるも苦しからねど好加減いいかげんくずかたは以てのほかなり。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)