“せきれき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
淅瀝50.0%
石礫50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
の刻を過ごした雨後の庭園は、鬱蒼うっそうと繁った木立におおわれ、所々に築山を見せ、深夜の月に照らされた鉛色の池を一方にたたえ、淅瀝せきれきたる秋風の渡るまにまに、竹の林は唸りを上げ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
秩父颪ちちぶおろしの烈しい晩など、サーッと軒を払って散る淅瀝せきれきの声が止むと、乾き切った杉の皮がサラサラと鳴る。ト、ト、トと、なずなをきざむような音を屋根裏で聞くと、老人は眉をひそめて
此等の物は我の部分なるが如く、又外物なるが如く、庭前の松柏、路傍の石礫せきれきと同視することは出來ぬけれども、しかも亦我と相遠きを覺える。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
水流をわたるのまされるに如かず、され共渉水亦困難こんなんにして水中石礫せきれき累々るゐ/\之をめば滑落せざることほとんどまれなり、衆皆石間せきかんあしき入れてあゆむ、河は山角を沿ふてはなはだしく蜿蜒えん/\屈曲くつきよく
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)