“せいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
世路38.2%
蒸籠32.4%
静廬8.8%
正路8.8%
生路8.8%
斉魯2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前年さきのとし江戸にありし時右の事をさき山東翁さんとうをうにかたりしに、をういはく世路せいろなだ総滝そたきよりも危からん、世はあしもとを見てわたるべきにやとてわらへり。
やりかけておりました蒸籠せいろ修繕つくろいを片づけまして、煙草を一服吸うてから草鞋穿わらじばきのまま出かけましたのが、かれこれ四時頃で御座いましつろうか。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
○先年此てんぷらのはなしを友人静廬せいろ翁に語りしに(翁は和漢の博達時鳴の聞人なり)翁曰、事物紺珠じぶつかんしゆ(明人黄一正作廿四巻)夷食いしよくの部にてんぷらに似たる名ありきといはれしゆゑ
加ふるに悋気りんきつつしまば妓となるとも人に愛され立てられて身を全うし得べし。いはんや正路せいろの妻となるにおいてをや。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
それは今始めての事ではない、曾て別山から尾根伝いに登った時は、今日にも増して遥かに濃い霧の日に、生路せいろであったにもかかわらず少しも迷わず頂上に導いたのである。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
やがて去って斉魯せいろへ行き、任城にんじょうという所へ家を持った。孔巣父こうそうほ裴政はいせい張叔明ちょうしゅくめい陶沔とうべん韓準かんじゅんというような人と、徂徠山そらいざんに集って酒を飲み、竹渓の六逸と自称したりした。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)