“せいすい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
清水42.9%
盛衰14.3%
井水7.1%
犀水7.1%
精粋7.1%
精萃7.1%
西陲3.6%
逝水3.6%
醒睡3.6%
青水3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、彼は瓶を机の上に置いて、側に、用意の砂糖や清水せいすいを並べ、薬剤師の様な綿密さで、熱心に調合を始めるのでした。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
さて、この立国立政府の公道を行わんとするに当り、平時にありてはしたる艱難かんなんもなしといえども、時勢じせい変遷へんせんしたがって国の盛衰せいすいなきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「はいはい。熱い湯では、なおなおお暑うございましょう。唯今、冷たい井水せいすいを汲ませまする」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
美術批評家の坂井犀水せいすい氏が、京都へ来て、竹内栖鳳氏を訪ねた事があつた。
ひとり活力を失うのみならず、社会の精粋せいすいようやく封建社会の外に集り、智勇弁力は、既に封建社会の敵となり、封建社会は、その中心点を失うて、漸く傾覆けいふくせんとす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
八百尼公技絶倫 風を呼び雨をぶ幻神の如し 祠辺の老樹精萃せいすいを蔵す 帳裡の名香美人を現ず 古より乱離皆数あり 当年の妖祟ようすい豈因無からん 半世売弄す懐中の宝 霊童に輸与す良玉珠
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
その来舶らいはくするや、ただ西陲せいすいの一長崎のみなれば、なお書籍のとぼしきに論なく、すべて修学の道、はなはだ便ならざれば、いま隔靴かくかうらみを免れず。
慶応義塾の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
父はこの月の七日なぬか、春雨さむきあした逝水せいすい落花のあわれを示し給いて、おなじく九日の曇れる朝、季叔すえのおじの墓碑と相隣れるところとこしなえに住むべき家と定めたまいつ。数うれば早し、きょうはその二七日ふたなぬかなり。
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
醒睡両非還両是 醒睡せいすいふたつながら非 また両つながら
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
オヤとおもつて、窓外まどのそとながめると、今宵こよひ陰暦いんれきの十三月明つきあきらかなる青水せいすい白沙はくしや海岸かいがんには、大佐たいさ部下ぶか水兵等すいへいらは、晝間ひるま疲勞つかれこのつきなぐさめんとてや、此處こゝ一羣ひとむれ彼處かしこ一群ひとむれ詩吟しぎんするのもある。