“ずぼん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ズボン
語句割合
洋袴37.5%
筒服12.5%
筒袴12.5%
12.5%
服筒6.3%
窄袴6.3%
細袴6.3%
袴服6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
またくつなかれる。うしても二足にそくつてゐないとこまる」とつて、そこちひさいあなのあるのを仕方しかたなしに穿いて、洋袴ずぼんすそ一寸いつすんばかりまくりげた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
また疳走かんばしった声の下、ちょいとしゃがむ、とはやい事、筒服ずぼんの膝をとんと揃えて、横から当って、おんな前垂まえだれ附着くッつくや否や、両方の衣兜かくしへ両手を突込つっこんで、四角い肩して、一ふり、ぐいと首を振ると
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
若い紳士は、ステッキを小脇に、細い筒袴ずぼんで、伸掛のしかかってのぞいて
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何時も馬の子の様に、母の跡に附き、親父の穿き古した、ぼろ/\のずぼんの、垂れて地を払ふのを、片手でつまんで歩くのは、丸で天気の悪い時に、善いきものを着た女が、すそかゝげるやうです。
新浦島 (新字旧仮名) / ワシントン・アーヴィング(著)
靴足袋を長くあらわした服筒ずぼん膝頭ひざがしらにたくし上げた、という妙な扮装なりで、そのおんなたち、鈍太郎殿の手車から転がり出したように、ぬっと発奮はずんで出て、どしんと、音を立てて躍込おどりこんだのが
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二十年も着古した樣で、何色とも云へなくなつた洋服の釦が二つ迄取れて居て、窄袴ずぼんの膝は、兩方共、不手際に丸く黒羅紗のつぎが當ててあつた。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
くちさへけば pardonnezパルドンネ-moisモア, pardonnezパルドンネ-moisモア! 新型しんがた細袴ずぼん穿かねば、半時はんとき片時へんしってをられぬ如是あゝいふ蝱共あぶどもなやまされねばならぬとは? おゝ
そのかかり船に、長崎辺の伯父が一人乗込んでいると云うて、お小遣こづかいの無心に来て、泊込んでおりました、二見から鳥羽がよいの馬車に、馭者ぎょしゃをします、寒中、襯衣しゃつ一枚に袴服ずぼん穿いた若い人が
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)