“じんあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
塵埃94.1%
人愛2.9%
仁愛1.5%
塵芥1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
根雪が氷のようにいわになって、その上を雪解けの水が、一冬の塵埃じんあいに染まって、泥炭地でいたんちのわき水のような色でどぶどぶと漂っている。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
わたしちゝといふは三つのとしゑんからおち片足かたあしあやしきふうになりたれば人中ひとなかたちまじるもやとて居職いしよくかざり金物かなものをこしらへましたれど、氣位きぐらいたかくて人愛じんあいのなければ贔負ひいきにしてくれるひともなく
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いにしえの名君は仁愛じんあい禽獣きんじゅうに及ぶとあるが、信長の心やりもそれに劣るものではない。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正体の何といって説明のつかない品ばかりである。あるものはキラキラ光るこわれ硝子の寄集めのようである。あるものは褐色の塵芥じんあいの山のように見える。あるものはつまらぬ棒切れのように見えた。