“じだんだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
地団駄43.6%
地団太34.6%
地蹈韛5.1%
地蹈鞴3.8%
地踏韛2.6%
地韛2.6%
次団太2.6%
地踏鞴1.3%
地踏韜1.3%
地鞴1.3%
地駄太1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方、宇治山田の米友は、浅間の町の迷児の道しるべの辻に立って、しきりに地団駄じだんだを踏んだり、嘆息をしたりしている。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そうして、洗面所へ駈け込んで頭から冷水を浴びせるやら、窓枠にしがみ着いて地団太じだんだを蹈むやら、一生懸命に死に物狂いに暴れ廻る。
恐怖 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
憎さも憎しと得三が、地蹈韛じだんだふんで縦横にやいば打掉うちふる滅多打。声はようようはるかになり、北の台にてかなしげに
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つばで破いて、その穴から舌を出したり、路地の木戸を石磈いしころでこつこつやったり、柱を釘できずをつけたり、階子はしごを担いで駆出すやら、地蹈鞴じだんだんで唱歌を唄うやら、物真似は真先まっさきに覚えて来る
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
斯様こんな笛はいらぬから、どうか母が帰ってくればいいにと地踏韛じだんだ踏んだ。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
利助は地韛じだんだ踏んで口惜くやしがります。
しかるに国にっては、ちょうどわがくに上方かみがたで奈良の水取みずとりといって春の初めにかえって冷ゆるごとく、暖気一たび到ってまた急に寒くなる事あり。仏国の東南部でこれを老女ばば次団太じだんだと呼ぶ。
手を一つ動かすと、それが返り戸をするほど力委せに戸を閉めてる。足を動かせば、それがまるで地踏鞴じだんだを踏むやうにしてゐる。
脱殻 (新字旧仮名) / 水野仙子(著)
百人長の手をりてしきりに一同を鎮むるにぞ、その命なきにさきだちて決して毒手を下さざるべく、かねていましむる処やありけん、地踏韜じだんだみてたけり立つをも、夥間なかま同志が抑制して、こぶしを押え
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
土掻つちかきや、木鋏きばさみや、鋤鍬すきくわの仕舞われてある物置にお島はいつまでも、めそめそ泣いていて、日の暮にそのまま錠をおろされて、地鞴じだんだふんで泣立てたことも一度や二度ではなかったようである。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
これには有繋さすがの豪傑連も少なからず困った。地駄太じだんだ踏んで憤慨したが、当の相手は五、六丈上方に天険を控えて待構えている。将軍もこれには手の出しようがない。