“じじばば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
爺婆80.0%
爺姥6.7%
爺媼6.7%
爺嫗6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この魚市場に近い、本願寺別院—末寺ととなえる大道場へ、山から、里から、泊りがけに参詣さんけいする爺婆じじばばが、また土産にも買って帰るらしい。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
他日功成り名遂げて小生も浪さんも白髪しらが爺姥じじばばになる時は、あにただヨットのみならんや、五千トンぐらいの汽船を一艘いっそうこしらえ、小生が船長となって
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
親たちはたいていズズダマとっていたようだが、私などは寺詣てらまいりの爺媼じじばばの手首にける数珠じゅずと同じものと思って、みなはっきりとジュズダマと呼んでいた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
とある家にて百万遍の念仏会を催し、爺嫗じじばば打交りて大なる珠数を繰りながら名号唱えたる、特に声さえ沸ゆるかと聞えたり。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)