“しんぱい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心配96.8%
審配1.2%
神牌1.2%
配慮0.4%
鬼胎観念0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにしろ西にしひがしからない原中はらなかの一軒家けんや一人ひとりぼっちとりのこされたのですから、心細こころぼそさも心細こころぼそいし、だんだん心配しんぱいになってきました。
安達が原 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
その時、将台の上に立って、いくさの大勢をながめていた袁紹えんしょう方の宿将審配しんぱいは、いま曹軍の陣から、約三千ずつ二手にわかれて、味方の側面から挟撃してくるのを見て
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(はからずも、河内の一院で、楠公なんこう神牌しんぱいを拝しました。それには贈三位左中将ぞうさんみさちゅうじょうとございました)
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
軍艦ぐんかん種類しゆるいならばなに配慮しんぱいするにはおよばないが——しや——しや——とわたくしはふとあること想起おもひおこしたときおもはずも戰慄せんりつしたよ。
いまから數分すうふん以前いぜんにかのふね本船ほんせん右舷うげん後方こうほう海上かいじやうおい不思議ふしぎにも難破信號なんぱしんがうげたこととでかんがあはせるとかゝ配慮しんぱいおこるのも無理むりはあるまい。
ところがその安心は要するに私の一時のぬか喜びに過ぎなかった。電車の中で私が抱き続けて来た一種異様な鬼胎観念しんぱいは、やはり意外千万な意味で物の美事に的中していたのであった。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)