“しんせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
新鮮34.6%
神仙13.5%
深浅7.7%
震顫5.8%
矧川3.8%
神饌3.8%
秦川3.8%
針線3.8%
信箋1.9%
心泉1.9%
新仙1.9%
新川1.9%
新撰1.9%
深淺1.9%
神占1.9%
神泉1.9%
神籤1.9%
襯染1.9%
針綫1.9%
鍼線1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四月頃しがつごろには、野茨のばらはなくものです。このにほひがまた非常ひじようによろしい。かぜなどにつれてにほつてると、なんだか新鮮しんせんのするものです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
森を高く抜けると、三国さんごく見霽みはらしの一面の広場に成る。かっる日に、手廂てびさししてながむれば、松、桜、梅いろ/\樹のさま、枝のふりの、各自おのおの名ある神仙しんせんの形を映すのみ。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
もっとも、味方の諸部将とて、みなこの川すじの深浅しんせんは心得ている。が同時に、それくらいな常識は武田方の諸将にもある。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうかと思うと等間隔のまま左へ大きく移動し、安ガラスをとおして見るようにゆがみ、こちらの瞳孔どうこう震顫しんせんするように、不安定に揺れながら、また左右へひろがって、二十以上にも数が殖えた。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
矧川しんせん志賀先生の『日本風景論』(第三版)を読まれた人は、日本には火山岩の多々なる事という章の終りに
木曽駒と甲斐駒 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
半蔵は勝重かつしげを連れて、留守中のことを案じながら王滝おうたきから急いで来た。御嶽山麓おんたけさんろく禰宜ねぎの家から彼がもらい受けて来た里宮参籠さんろう記念のお札、それから神饌しんせんの白米なぞは父吉左衛門をよろこばせた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一、第二期に入る人もとより普通の俳句を解するに苦まずといへども、用意の周到なる、針線しんせん緻密ちみつなるものに至りてはこれを解する能はず。大家苦心の句をとって平凡と目するに至ることあり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
国舅こっきゅうのお手もとへは、予から出した招待の信箋しんせんが届かなかったであろうか」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どんな暗黒な——どんな悲嘆の底にも——そこをつらぬき通せばこんこんたる心泉しんせんがあるものだ。これりというつき当りはないのがこの世だ、人間の生きるすがただ。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
尊も不思議に思っていたから神仙にうかごうた。神仙は尊のといに答えて、「近比ちかごろ人間界から来た新仙しんせんがあって、まだ音楽に熟していないのが混っているからである」
神仙河野久 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
表紙には『創世乃巻』と気取つた字で書いて、下にはやや小さく「野村新川しんせん。」
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
新撰しんせん映画脚本集、下巻。
映画芸術 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
仕たく思ふなり太儀たいぎながら天氣を見定みさだめ遠く江戸廻えどまはりしてもらひたしといふ杢右衞門はかしらをかき是迄の海上かいじやう深淺しんせんよくぞんじたれば水差みづさしも入らざりしが是から江戸への海上かいじやう當所たうしよにて水差を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「だめです。ひとたびもうくらんだお人には。——いかなる神占しんせんも耳には仇事あだごと。つまりは、それが運勢というものでな」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや国史の神泉しんせんともいうべき大規模な修史しゅうしをなしとげておきたい。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
塩尻 塩原繁昌記 史記 詩経 事言要玄集 地獄実有説じつうせつ 自娯集 事纂 子史精華事類統編 資治通鑑 地震考 七十五法名目みょうもく 視聴雑録 十訓抄じっきんしょう 実験須弥界説じっけんしゅみかいせつ 支那教学史略 島田幸安幽界物語 沙石集 拾芥抄しゅうがいしょう 周書 十八史略 宗門略列祖伝 周遊奇談 宿曜経 朱子語類 修善寺温泉名所記 出定後語じゅつじょうこうご 出定笑語 主夜神修法しゅやじんしゅほう 周礼しゅらい 荀子 春秋左伝 遵生八牋じゅんせいはっせん 春波楼筆記しゅんぱろうひっき 商家秘録 消閑雑記 蕉窓漫筆 掌中和漢年代記集成 成唯識論 初学便蒙集 諸活幹枝大礎学 書経 続日本紀しょくにほんぎ 続日本後紀 書言故事大全 諸国怪談空穂猿うつほざる 諸国奇談西遊記 諸国奇談東遊記 諸国奇談漫遊記 諸国奇遊談 諸国古寺談 諸国新百物語 諸国里人談 諸子彙函 庶物類纂 神易選 人家必用〔小成〕 人国記 新古事談 神社啓蒙 神社考 神籤しんせん五十占 神相全編〔正義〕 新続古事談 神代口訣くけつ 新著聞集 神童憑談ひょうだん 神皇正統記じんのうしょうとうき 神変仙術錦嚢きんのう〔秘巻〕 神幽弁論
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
廃頽はいたいした文学を能く知りかつその気分に襯染しんせんしていた。
暗に針綫しんせんとどめて双蛾をひそ
連城 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
鳴鏑めいてきの如くとがりたる声ありて、奈落ならくに通ず、立つこと久しうして、我が五躰ごたいは、こと/″\く銀の鍼線しんせんを浴び、自らおどろくらく、水精しばらく人と仮幻かげんしたるにあらざるかと、げに呼吸器の外に人間の物
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)