“しれず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不知90.9%
不明9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小舟町三丁目、俗に言う照降町の磯屋の新造でおりんという二十五になる女が二月ほど前に行方不知しれずになった。
一其の方父織江儀御用に付き小梅中屋敷へまかり越し帰宅の途中何者とも不知しれず切害被致候段いたされそろだん不覚悟の至りに被思召おぼしめされ無余儀よぎなくなが御暇おいとま差出候さしだしそうろう上は向後こうご江戸お屋敷は不及申もうすにおよばず御領分迄立廻り申さゞる旨被仰出候事おおせいでられそろこと
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「角の酒屋の女隱居が、三毛猫が行方不明しれずになつたから、搜してくれと涙ながら頼んで來たよ。こつちはお禮が二分だが、それさへ斷わつたくらゐだ。百兩の搜し物を引受けて濟むと思ふか、八」
そうして今度も一昨日から行方が不明しれずになったのである。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)