“しらみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シラミ
語句割合
89.4%
6.9%
半風子3.1%
白肉0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのまぐさを積んだような畳の中央にしらみに埋まったまま悠々と一升徳利を傾けている奈良原を発見した時には、流石さすがの僕も胸が詰ったよ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「その山宮泉は昔、芥川龍之介論で『歯車』のことを書いていて、人間の脳の襞を無数のしらみが喰ひ荒らしてゆく幻想をとりあげてゐるのだが……」
二つの死 (新字旧仮名) / 原民喜(著)
漁夫りょうしの中を転がりまわって、半風子しらみを分け合った吾輩の眼から見ると、その奥にモウ一つ深い心理的な理由があるのだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
白肉しらみのでさえたべない様にして居るのにねえ。
黒馬車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)