“しらぬい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不知火92.6%
白縫7.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
追捕ついぶの舟軍は、一とき、夜の海を不知火しらぬいにして迫っていた。そのうちの二、三ぞうは、つい矢ごろの距離にまで追ッついて来たほどである。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お母様だけは日本の生れで、それも九州の大大名、竜造寺家の姫君の、不知火しらぬい姫と仰せらるる美しいお方でございます」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
私は拝借の分をお返ししながら、草双紙くさぞうしの、あれは、白縫しらぬいでありましたか、釈迦八相しゃかはっそうでありましたか。……続きをお借り申そうと、行きかかった処でありました。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と——ある、ある! 俗称白縫しらぬいのおよし、窃盗きんちゃっ切りの罪重なるをもって四月三日死罪に処せられしうえ梟首獄門きょうしゅごくもん座頭ざとう松の市、朋輩ほうばいをあやめしかどにより四月四日斬罪ざんざいのうえ梟首獄門。