“しら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シラ
語句割合
32.2%
28.1%
12.1%
調8.1%
3.9%
2.8%
2.6%
2.3%
1.4%
1.4%
不知0.8%
報知0.6%
0.3%
0.3%
0.3%
衆等0.2%
0.2%
報告0.2%
探検0.2%
0.2%
検捜0.2%
正面0.2%
氏等0.2%
0.2%
0.2%
精白0.2%
0.2%
0.2%
調査0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部屋の中には荷物がそのまま置かれてありましたが、俊夫君が電灯の光でそれをしらべると、大部分は本物の川上糸子の所有品でした。
深夜の電話 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
日の光は、相変わらず目の前の往来を、照りしらませて、その中にとびかうつばくらの羽を、さながら黒繻子くろじゅすか何かのように、光らせている。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
きさきが一人自分から生まれるということに明石のしらせが符合することから、住吉すみよしの神の庇護ひごによってあの人も后の母になる運命から
源氏物語:14 澪標 (新字新仮名) / 紫式部(著)
世界大地震せかいだいぢしん記事きじおいて、人畜じんちくむほどの地割ぢわれの開閉現象かいへいげんしようおこつたのは、著者ちよしや鋭意えいい調しらべた結果けつか以上いじよう三回さんかいのみである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
茲まで考え来るときは倉子に密夫みっぷあるぞとは何人なんびとにもしらるゝならん、密夫にあらで誰が又倉子が身に我所天おっとよりも大切ならんや
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
私は水車小屋で貰って来た水筒の酒をゼーロンの口に注ぎ込んだり、蹄鉄をしらべたり、脚部を酒のしずくで湿布したりして行手の径のための大事をとった。
ゼーロン (新字新仮名) / 牧野信一(著)
つぎ巡査じゆんさとなり傭人やとひにんれて壁際かべぎはしらべさせたがくぬぎ案外あんぐわいすくなかつた。それでもおつぎのではれなかつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
戴きましょうだが、毎月その扶持米をしらげてもらいたい。モ一つついでにその米をめしか粥にたいて貰いたい。イヤ毎月と云わずに毎日もらいたい。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それから早速さっそくひとたのんで、だんだん先方せんぽう身元みもとしらべてると、生憎あいにくおとこほう一人ひとり息子むすこで、とても養子ようしにはかれない身分みぶんなのでした。
安重根 先刻も軍隊のほうからしらべが来ました。うるさくて寝られやしません。いったいどうしたというんです。
この情実を話すまいとすると、ただの女と不知しらを切る当座の嘘はきたくない。嘘を吐くまいとすると、小夜子の事は名前さえも打ち明けたくない。——小野さんはしきりに藤尾の様子を眺めている。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
秋も末に成って、幸作からは彫刻の出来上ったことを報知しらして来た。そこそこに三吉は旅の仕度したくを始めた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
頸のぐるりを霙のしらせ。錘のやうに寂寞が見えてくるのだ。今こそ潤ひなき火に、密度の凄まじい地角の涯に、彼等ひとしく参加する時を待つてゐるのか。見知らぬ移住地に獣皮を焚き、轍を深める。
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
五十人もの男をしらつぶしに洗つて見ろ、あの阿魔を殺したがつて居る野郎は五人や七人ぢやねえ筈だ——俺が殺したといふのか? くそでもくら
足軽付添って右左へ別れて、控所へ、汗を拭い、水を飲んで、刀をしらべる。
相馬の仇討 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「そんだつて箆棒べらぼうわけ衆等しらだつてさうだことばかりするものぢやねえ、つまんねえ」憤慨ふんがいしてかういふものも
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今日けふわけ衆等しらくとおもつてはあ、よるまでけねえんだな」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
おまへの緑の髮の毛の波は、貝のが斧のときしらせると、眞紅しんくまる。すぎしかたを憶ひだして。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
こっちが先に聞いた上は、一つ、こりゃ半さんに報告しらせて上げなくちゃなるまい。
つまりそのために濠州の方を探検するのを後に廻してボルネオから先に探検しらべようと、数回手紙や電報でラシイヌさんと打ち合わせて、濠州のメルボルンへ行く途中、サンダカンへ先に上陸して
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それが、怎して村一番の乱暴者あばれものかといふに、根が軽口の滑稽しやれに快く飲む方だつたけれど、誰かしら酔ひに乗じて小生意気な事でも言出すと、座がしらけるのを怒るのか
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
きたいに見覚えのあるので、もしやとまた箏樋ことひの裏を検捜しらべると、二度喫驚びっくり、それが、すなわち、の一面の方である、偶然といえば偶然の事だが、何とあまりに不思議な事ではないか
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
此の男は、正面しらの切れない人間なのだ。てれかくしに下手な輕口を叩いてゐるうちに、止度が無くなつて、自分でも困つてゐながら、きれいに切あげるうでが無い。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
その動力どうりよくつね石油發動力せきゆうはつどうりよくにあらずば、電氣力でんきりよくさだまり、艇形ていけい葉卷烟草形はまきたばこがたて、推進螺旋スクリユーつばさ不思議ふしぎよぢれたる有樣ありさまなど、いつもシー、エヂスン氏等しら舊套きゆうとう摸傚もほうするばかりで
豐葦原ノ千五百秋ちいほあき瑞穗みづほノ國ハ、我ガ子孫うみのこきみタルベキくにナリ、いまし皇孫すめみまゆきしらセ。
折々の記 (旧字旧仮名) / 吉川英治(著)
と、露月は半ば苦しげな瞳で、自分の作品をしらべるように見やりつつ、呟くように低く言うのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
四 現給の玄米くろごめを中等度にまで精白しらげて貰いたい。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
千万ちよろづ羽音はおとしら
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しらの堅気でいらっしゃらあね。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかもなほ名譽めいよぢゃとはおもひませぬ」はて、こゝな我儘わがまゝどの、うれしがったり名譽めいよがったりするひまに、その上等けっこう脚節すねふしでも調査しらべておきゃ、つぎ木曜日もくえうびにパリスと一しょに會堂くわいだうくために。
見て是こそは大事の客と思い益々世辞沢山に持掛けながらしらしらず目科の巧みなる言葉に載せられ藻西夫婦の平生の行いに付き己れの知れる事柄だけは惜気も無く話したり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そのには、しらかみ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
わたし所有あらゆるしらべました、堤防どてました、それからかきも』として、はとあいちやんにはかまはず、『けどへびは!だれでもきらひだ!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)