“しょうとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
檣頭22.2%
小刀22.2%
松濤11.1%
正当6.7%
檣燈4.4%
昇騰4.4%
升騰2.2%
墻頭2.2%
承当2.2%
昇等2.2%
松塘2.2%
梢頭2.2%
檣灯2.2%
正道2.2%
消灯2.2%
消燈2.2%
湘東2.2%
照灯2.2%
生藤2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、義貞は今朝から、二本松の陣地にあって、尊氏が坐乗ざじょうしているにちがいない、その船列中の本船の一檣頭しょうとうを、にらみとおしに、睨んでいた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無地の頭巾ずきん目深まぶかに被りまして、塀に身を寄せて、小長い刀を一本差し、小刀しょうとうは付けているかいないか判然はっきり分りませんが、鞘の光りが見えます。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そして、これも一時は快方に向い、渋谷の松濤しょうとう園が住宅地となる頃まで、鍋島家の土木技師として雇用されていたが、その後、病気が再発して、ついに若死してしまった。
淡い檣燈しょうとうの光で、おぼろな姿を認めて、相手が叫んだ。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
結局この昇騰しょうとう空気には熱の出入りがないと見ても大過ない。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
第三 積雪常ニ山巓さんてんヲ寒カラシム 故ニ升騰しょうとうノ気凝集シテ水湿ヲ山礀さんかんニ生ジ以テ江河ノ源ヲ養フ
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
どよめきの中ではこんな声がして、城壁の墻頭しょうとうから無数な人間の首が外をのぞいた。しかし鉄扉てっぴのひらく様子はない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところがいざ死のうとして、手を離しかけた時に、また妙な精神作用を承当しょうとうした。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
斯う云うむずヶしい事件を引受けねば昇等しょうとうは出来ないぜ(大鞆)りゃわかッて居る盤根錯節ばんこんさくせつきらんければ以て利器を知る無しだからむずかしいはちっともいとヤせんサ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
枕山が後年に至るまで交をてなかった詩人は竹内雲濤、鈴木松塘しょうとう、横山湖山、長谷川昆渓はせがわこんけい、関雪江である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
同二十日——「美しき朝。空は片雲なく、地は霜柱白銀のごとくきらめく。小鳥梢に囀ず。梢頭しょうとう針のごとし」
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
黒檀こくたん色の海の上で、船の檣灯しょうとうの光が、いくつも重なり合い、ちょうど夜光虫のようにユラユラとゆれている。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
江戸のお客を乗せれば此様こんな嬉しい事はありませんて……ね此の由さんが鞄を忘れたら態々わざ/\持って来て見せやアがったから、わし正道しょうとうの人間だと思って目を掛けて
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ただちに、電源の主幹しゅかんを切って、消灯しょうとうだ!」
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
就寝しゅうしんは九時半、消燈しょうとう十時ときまったが、懇談会を終わったときには、すでに九時半をすぎていた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
宋の襄城じょうじょう李頤りいあざな景真けいしん、後に湘東しょうとうの太守になった人であるが、その父は妖邪を信じない性質であった。
照灯しょうとうの光にてらされたその横顔、姿、まさしくあの奇術きじゅつの紳士でした。トニイは息をこらしました。
街の少年 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
現に、陣馬、和田、熊倉、生藤しょうとうの間に囲まれた谷の中に、かがりを焚いて、カンラカンラと鼓を打ち、ヒューヒューヒャラヒャラと笛を吹いている一団があるのであります。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)