“しょうか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
娼家13.3%
上下10.8%
唱歌8.4%
商家8.4%
昇華8.4%
蕭何7.2%
頌歌7.2%
漿果3.6%
笙歌3.6%
消化2.4%
廂下2.4%
銷夏2.4%
升遐1.2%
倡家1.2%
勝果1.2%
商賈1.2%
城下1.2%
小哥1.2%
小家1.2%
小河1.2%
小舸1.2%
小苛1.2%
小華1.2%
小過1.2%
松下1.2%
焼火1.2%
牀下1.2%
牂牁1.2%
生花1.2%
笑歌1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして近くの娼家しょうかへ引っ張って来ると、他の女たちも出て、足を洗ってくれるやら、濡れた着物を脱がすやら下へもかない。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうなると、普通の酒家以上に、く弁ずる上に、時としては比較的真面目まじめな問題を持ち出して、相手と議論を上下しょうかして楽し気に見える。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夕食後には、唱歌しょうか詩吟しぎんも流行した。帰化人が、英語の歌、水夫がいかりをあげるときに合唱する歌などを教え、帰化人は、詩吟を勉強した。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
初代の家は巣鴨すがも宮仲みやなかの表通りとも裏通りとも判別のつかぬ、小規模な商家しょうかとしもうたとが軒を並べている様な、細い町にあった。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
九時二十分頃、呂昇が出て来て金屏風きんびょうぶの前の見台けんだい低頭ていとうした。びきは弟子の昇華しょうか。二人共時候にふさわしい白地に太い黒横縞くろよこしま段だらの肩衣かたぎぬを着て居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
秦の商鞅が法という語を改めて律と称した後は、全法典の通則を具律と称えるようになり、漢の代に、宰相蕭何しょうかが律九章を定めた時も、また秦の名称に従って具律という名を襲用した(唐律疏義)。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
「サフォー頌歌しょうか」はあまり良いレコードはないが、ナンシー・エヴァンスの「ジプシーの歌」(ポリドールE一二四—五)は異色あるものだ。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
十月に入りて地全く乾けば水をもとむる狗頭猴の団体極めて夥しく河に赴き、かげった岸を蔽える灌木の漿果しょうかを食うため滞留す、彼らの挙止を観るは甚だ面白し
その折から、笙歌しょうかに耳を傾けていた殿上殿下の人々は、驚いて彼を、殿庭の外へ、引ずり出そうとしたために、文覚は数名の者を殺傷したというのである。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やつは食物しょくもつをのみおろすと、消化しょうかするまでは体の中のものが見えるので、しばらくは、どこかにかくれてやすまねばならんのです。ここが、こちらのねらいです。
蒋幹は、駈け寄るなり、廂下しょうかに拝をして
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暑い汽車に乗って遠方へ出かけ、わざわざ不便で窮屈な間に合せの生活を求めに行くよりも、馴れた自分の家にゆっくり落着いて心とからだの安静を保つのが自分にはいちばん涼しい銷夏しょうか法である。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
その略に曰く、太祖たいそ升遐しょうかしたまいておもわざりき大王と朝廷とげきあらんとは。臣おもえらく干戈かんかを動かすは和解にかずと。願わくは死を度外に置きて、親しく大王にまみえん。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
高帝こうてい升遐しょうかしたもう時、遺篋いきょうあり、大難に臨まばあばくべしとのたまいぬ。謹んで奉先殿ほうせんでんの左に収め奉れりと。羣臣ぐんしん口々に、いだすべしという。宦者かんじゃたちまちにして一のくれないなるかたみきたりぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
所謂いわゆる狭邪きょうしゃの地でどの家にも歌女かじょを養っている。魚家もその倡家しょうかの一つである。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
われ、法力によつて、呉家の悪因縁を断つ事を得たり。すなはち此灰を仏像に納めて三界の万霊と共に供養くようし、自身は俗体となつて、此家に婿となり、勝果しょうか
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
蛭子は後に恵比寿神えびすがみとなり、今では田穀の神とさえあがめられているが、その前は商賈しょうか交易の保護者、もう一つ前には漁民の祭祀さいし当体とうたいであり
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
一 高きところしろと申し、ひくき処は城下しょうかと申す也
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
又そのすえの弟があって、家内では彼を小哥しょうかと呼んでいたが、小哥は若い者の習い、賭博とばくにふけって家のぜにを使い込んだので、兄たちにひどい目に逢わされるのをおそれて、どこへか姿をくらました。
右は大家の事をいふ、小家しょうかの貧しきは掘夫をやとふべきもついえあれば男女をいはず一家雪をほる。わが里にかぎらず雪ふかき処は皆しかなり。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
諸将これをあやぶみてものいえども、王かず。いで蕭県しょうけんを略し、淮河わいかの守兵を破る。四月平安小河しょうかに営し、燕兵河北かほくる。総兵そうへい何福かふく奮撃して、燕将陳文ちんぶんり、平安勇戦して燕将王真おうしんを囲む。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かつて平戸に遊ぶ、その士林しりんを観るに、家ごとに必らず一小舸しょうかを置く。少しく余力あれば、洋に出でて魚を捕うるを以て楽と為す。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
大を治めんとする者は小を治めず、大功を成す者は小苛しょうかせずと。
かつて某処において見た書画ちょうによって想察するに福島柳圃ふくしまりゅうほ、渡辺小華しょうか奥原晴湖おくはらせいこ安田老山やすだろうざん、鷲津毅堂の五人ではないかと思われる。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「天下大事のとき小過しょうかとがめぬ」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「久しく、蜀の茶の味にかわいていたろう。そう思って、彼方の松下しょうかに、小さいをおいて、二人で茶を煮て待っていた。すこし休息して行き給え」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのときは悠二郎は宿直にいなかったが、清香院の泣き声が焼火しょうかの間まで聞えたという。
桑の木物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「お取次いたします」と、牀下しょうかに拝礼した。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南蛮なんばん国の王孟獲もうかくが、辺境を犯して、建寧けんねい牂牁しょうか越雋えっしゅんの諸郡も、みなこれと心を合わせ、ひとり永昌郡の太守王伉おうこうだけが、忠義を守って、孤軍奮闘中ですが
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武男たけお君」は悲しんだ事、片岡かたおか中将が怒ってむすめを引き取った事、病女のために静養室を建てた事、一生の名残なごりに「浪さん」を連れて京阪けいはんゆうをした事、川島家かわしまけからよこした葬式の生花しょうかを突っ返した事
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)