“しゅくず”の漢字の書き方と例文
語句割合
縮図100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
権門の往来は、そのまま人心の縮図しゅくずだった。勢力の争覇そうはをめぐる人間分布図といってもよい。——秀吉は来る客来る客を迎えつつそれを眺めた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長い行田街道には冬の月が照った。二台の車の影と親子四人の影とが淋しく黒く地上にいんした。これが一家の零落した縮図しゅくずかと思うと、清三はたまらなく悲しかった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
長年の間に集まっている縮図しゅくずと写生の帳面でした。
座右第一品 (新字新仮名) / 上村松園(著)