“しゅおう”の漢字の書き方と例文
語句割合
主翁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たいせつなところは心を一度そういう「心の主翁しゅおう」に面会させることである。この主翁は何ぴとの心にも生き生きとして存在している。
生活と一枚の宗教 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
お馨さんは去年此処の海を犬吠ヶ崎の方へ上って米国に渡ったのである。「如何です、海が見えましょう。馨が見えるかも知れん」と主翁しゅおうが云う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
座敷に帰って、昼の光であらためて主翁しゅおうと対面した。住居にふさわしい岩畳なかっぷくである。左の目がすがめかと思うたら、其れは眼の皮がたるんでいるのであった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)