“しゅうみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
臭味100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがためか、電車開通して街路の面目一新したにかかわらず、今以て何処どことなく駅路の臭味しゅうみが去りやらぬような心持がする。
水戸の如きも光圀の当時より早くもその臭味しゅうみを帯び、後世水戸派の予言者藤田東湖に到りては、「いにしえかんがえて今に徴し本朝神聖の大道を闡明せんめいす」と叫破きょうはせり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
同時に、器量望みで比較的富裕な家に嫁に行ったお秀に対する津田の態度も、また一種の自尊心にちていた。彼は成上なりあがりものに近いある臭味しゅうみを結婚後のこの妹に見出みいだした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)