“しゅうき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
臭気72.4%
宗規6.9%
周忌3.4%
州旗3.4%
秋卉3.4%
終葵3.4%
繍旗3.4%
衆毀3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気のせいか、にわかにたまらない野獣の臭気しゅうきが鼻をついた。臭気ばかりではない。このいやにむし暑いのは、なんであろう。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
この時に至ればもはや平生の厳しい法律も宗規しゅうきもみな自由に解かれてしもうて、さながら魚が網から飛出して再び大海に泳ぎ出したかのごとくに、銘々めいめい勝手かってに自分の思う儘をやるという有様です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
そもそも海闍梨かいじゃり裴如海はいにょかいが、一周忌しゅうき法要で屋敷へ来た夜のことから、以後の不審や、ちかごろ気づいた頭陀ずだのことまで、またこの眼で
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おそらくは寝込みの朝討あさうちを食ったものか。支離滅裂となって逃げまどう中を、あざらかな紅い州旗しゅうきを朝陽にかがやかせ、約三、四千の州軍がその中を割って、はや城壁の下まで来ていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「別墅ノ谷中ニアル者園ヲ賜春トなづク。多ク春花ヲ植ヱ、氷川ニアル者園ヲ錫秋ししゅうト名ク。多ク秋卉しゅうきウ。しこうシテ石浜ニ鴎窼おうかアリ。溜池ためいけニ八宜アリ。青山ニ聴松アリ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
古エトルリアの地獄神チャルンは巨槌で亡魂どもを打ち苦しむ(デンニス著『エトルリアの都市および墓場』二巻二〇六頁)、『陔余叢考』三五に鍾馗しょうき終葵しゅうきなまりで、斉人つちを終葵と呼ぶ。
繍旗しゅうき金甲きんこうさんとして
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これらの作家皆功成り名遂げて早くも文壇を去りしに、思へばわれのみ唯一人今に浮身を衆毀しゅうきちまたにやつす。哀むに堪へたりといふべし。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)