“しやもじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
杓子75.0%
杓文字25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今朝、味噌汁を拵へるとき、お夏さんは小出しのかめから、杓子しやもじで味噌を取つて鍋へ入れたことだらうな」
中低なかひく杓子しやもじのやうな顏、色白でノツペリして、下唇が突き出して、本人は一かど好い男のつもりなのが、言葉の端々にまで現はれて、まことに以てやりきれない人間です。
或る時、女中が杓文字しやもじの影を壁に映した。僕はそれを見て卒倒し、二日間も発熱して臥てしまつた。幼年時代はすべての世界が恐ろしく、魑魅妖怪に満たされて居た。
僕の孤独癖について (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)