“したん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紫檀92.7%
指端3.1%
試胆2.1%
枝端1.0%
弛担1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寒い時分で、私は仕事机のわき紫檀したん長火鉢ながひばちを置いていたが、彼女はその向側むこうがわ行儀ぎょうぎよく坐って、両手の指を火鉢のふちへかけている。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
指端したんを弄して低き音のいとのごときを引くことしばし、突然中止して船端ふなばたより下りた。自分はいきなり
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
江戸時代や明治時代の少年たちは、『試胆したん会』という、きもだめしの会を、よくやったものです。まっ暗な夜、さびしい墓地などを、ひとりで歩いて、勇気をためすのです。
夜光人間 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
枝端したんに一花ずつ開き、直径はおよそ一二センチメートル内外もあろう。花下かかに五へん緑萼りょくがくがあるが、つぼみの時にはまるく閉じている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
五月、枝端したんに大なる花を開き、花径かけいおよそ二〇センチメートルばかりもある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
弛担したんの旗亭、酔午かまびす
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)