“ししむら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
59.1%
肉塊18.2%
猪肉4.5%
4.5%
肉村4.5%
4.5%
4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と繰返してまた言った。かく可哀相だと思ってやれと、色にうれいを帯びて同情を求めること三たびであるから、判事は思わず胸が騒いでかすかししむらの動くのを覚えた。
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
相沢半之丞、弓の折れを取って立上がると、三年越し寵愛ちょうあいした自分の妾の肉塊ししむらを、ピシリ、ピシリと叩きます。
かた肥りの、猪肉ししむらで、野葡萄のような瞳をもち、頬はてかてか赤く、髪はいつも、玉蜀黍とうもろこしの毛みたいに、結び放しときまっていた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
惨虐ざんぎゃくししむら
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
肉村ししむら懴悔ざんげの夢に
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
其堂ニ造ラント欲シ其ししむらくらハント欲スル者ハまさニ洋籍ヲ不講ニ置ク可カラザルナリ是レ洋籍ノ結構所説ハ精詳微密ニシテ遠ク和漢ノ書ニ絶聳スレバナリ雖然しかりといえども是レ今時ニ在テ之ヲ称スルノミ永久百世ノ論トスルニ足ラザルナリ
冷たく装いながらも豊艶なししむらの、しかも豊艶な臠のくせに犯し難い気品を見せて
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)