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しごにち
其の
山が
崩れたので、
當時大地震の
觸頭と
云つた
場所の、
剩へ
此の
四五日、
琅玕の
如き
蘆ノ
湖の
水面が
風もなきに
浪を
立てると、うはさした
機であつたから。
四五日も
經つと
此事が
忽ち
親父の
耳に
入つた。
親父は
眞赤になつて
怒つた、店にあるだけの
櫻の木の皮を
剥せ(な脱カ)ければ
承知しないと
力味で
見たが、さて
一向に
效果がない。
少年は平氣で
四五日經つた、が
豪傑連何の
仕出したこともなく、
無事にあそんで
靜まつて
了つた。