“しきたり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慣例40.0%
習慣37.1%
慣習5.7%
風習5.7%
仕来2.9%
例法2.9%
先例2.9%
制度2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それが慣例しきたりですからね。」と言訳するように言い足した。それから間もなく、その上一言も言わずに、死んでしまった。
バラ撒く習慣しきたりになっていて、当時これを妻恋坂の不知火銭といって、まあ、ちょっと大きく言えば、江戸名物のひとつになっていたんです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
また往時むかし慣習しきたりからして、双生児の畜生児は殺さねばならなかったということも、さらに里虹が両親からの云い伝えで、クイロスの船を赦免船と信じてしまったことも……。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
挿したものと云えば、私の外何人もなかったそうだよ。それには、こう云う風習しきたりがあってね
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
葬式のマネゴトをやるについては、これも浮世の仕来しきたりだから受けて置けと気軽な様子でお手渡しになったのです
御礼のつつみを拾われたからには、それが例法しきたり、拒むすべはありません。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
先例しきたりのごとく言い放ちて光代はね返りぬ。善平はさらに関せざるもののごとく、二言めには炭山がと、心はほとんど身に添わず。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
「ところでこれまではその関係あいだがらが主人と家来でございました。殿様と奴隷でございました。でもそれは理窟に合いませぬ。そうして古うございます。そうですふる制度しきたりです。改良あらためなければなりません」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)