“しえふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
枝葉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風にそよぐ柳の枝葉しえふに月の光が映じて、その下にしよんぼり優しい影を投げて、友禪縮緬の顫へてゐさうに立つてゐる女の顏も、色電氣を浴びた如く青白い樣に見える。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
しかるに今の天下の形勢は枝葉しえふんでゐる。民の疲弊ひへいきはまつてゐる。草妨礙くさばうがいあらば、またよろしくるべしである。天下のために残賊ざんぞくを除かんではならぬと云ふのだ。そこで其残賊だがな。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
なほ次手ついで枝葉しえふわたれば、中村君は
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)