“さんそく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山側33.3%
三足33.3%
惨惻33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるひ饅頭形まんじゆうがたとでもづくべきであらうか。山側さんそく傾斜けいしやわづか六度ろくど乃至ないし八度はちどぎない。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
このやま平均へいきん十年毎じゆうねんごと一回いつかいぐらゐ爆發ばくはつし、山側さんそくしようずる彼方此方かなたこなた中心ちゆうしんとして鎔岩ようがんながし、あるひ噴出物ふんしゆつぶつによつて小圓錐形しようえんすいけい寄生火山きせいかざん形作かたちづくるなどする、つぎに郵船ゆうせんがメシナ海峽かいきよう通過つうかすると
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
奈何どうして此三が一緒になつて三足さんそく揃つた完全な鍋、重くて黒くて冷たくて堅い雨ふる秋の夜といふ大きい鍋を頭からかぶる辛さ切なさを忍ぶことが出來よう。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
初理想の甚だ齟齬そごせるを感じ、実世界の風物何となく人をして惨惻さんそくたらしむ。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)