“さんせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山川84.0%
三川8.0%
三銭4.0%
三錢4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
立山の地獄谷はまた世に響いたもので、ここにその恐るべき山川さんせん大叫喚の声を聞くのは、さすがに一個婦人の身に何でもない事ではない。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それはその病院に入院中の上原三川さんせん君と直野碧玲瓏へきれいろう君とが——その外に東洋、春風庵しゅんぷうあんという二人の人もいた——『日本新聞』の句を切抜いて持っていたそれを材料として類題句集を編み
子規居士と余 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
そこで、今迄いまゝで毎月まいげつ三銭さんせんかの会費くわいひであつたのが、にはかに十せん引上ひきあげて、四六ばん三十二ページばかり雑誌ざつしこしらへる計画けいくわくで、なほひろく社員を募集ぼしうしたところ、やゝめいばかりたのでした
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その天麩羅屋てんぷらやの、しかも蛤鍋はまなべ三錢さんせんふのをねらつて、小栗をぐり柳川やながは徳田とくだわたし……宙外君ちうぐわいくんくははつて、大擧たいきよして押上おしあがつた、春寒はるさむ午後ごごである。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)