“さんしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山椒65.7%
三升8.6%
讃頌5.7%
三松2.9%
三誦2.9%
参照2.9%
山嶂2.9%
惨傷2.9%
讃称2.9%
酸漿2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一朝手裏剣をとっては稀代きだいの名手である点、なるほど「山椒さんしょうは小粒でもピリッとからい」にそむかないとうなずかせるものがある。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
団洲とよび、三升さんしょうとよび、堀越ほりこしと呼び、友達づきあいの交わりを求め許した。そして、団十郎以外にも、彼にならんで名人菊五郎のあることも知った。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
墻内よりかすかに讃頌さんしょうの声起る。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
茝庭さいてい、名は元堅げんけんあざな亦柔えきじゅう、一に三松さんしょうと号す。通称は安叔あんしゅくのち楽真院また楽春院という。寛政七年に桂山けいざんの次男に生れた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
この声のみの変化へんげは、大入道よりなおすごく、即ち形なくしてかえって形あるがごとき心地せらる。文章も三誦さんしょうすべく、高き声にて、面白いぞ——は、遠野の声を東都に聞いて、転寝うたたねの夢を驚かさる。
遠野の奇聞 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
結局けっきょく洪積は地形図の百四十メートルの線以下いかという大体の見当も附けてあとは先生が云ったように木のそだ工合ぐあいや何かを参照さんしょうしてめた。ぼくは土性の調査よりも地質ちしつの方が面白おもしろい。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そのかみ、いかなる王侯が居を構えていたものか、規模広大な山城であるが、山嶂さんしょう塁壁るいへき望楼ぼうろうはすべて風化し、わずかに麓門ろくもんや一道の石階せっかいなどが、修理されてあるかに見える。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
予在外中しばしば屠場近く住み、多くの牛が一列に歩んで殺されに往くとて交互哀鳴するを窓下に見聞して、うた惨傷さんしょうえなんだ。
嗚呼ああ、先生は我国の聖人せいじんなり。その碩徳せきとく偉業いぎょう、宇宙に炳琅へいろうとして内外幾多の新聞みな口をきわめて讃称さんしょうし、天下の人の熟知じゅくちするところ、予が喋々ちょうちょうを要せず。
かたばみは支那でも酸漿さんしょうという位で、少し酸味があるので子供はよくこれをんで楽しみにしていた。