“さまざま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
種々82.8%
様々12.5%
態々1.6%
様様1.6%
複雑1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間の生活は、全く苦惱で而も意味は空ツぽだけれども、智識は其の空ツぽをみたして、そして種々さまざまの繋縛をぶちツて呉れるのだ。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
または元値もとねを損して安物を売る等、様々さまざまの手段を用いてこれに近づくときは、役人は知らずらずして賄賂わいろの甘きわなおちいらざるを得ず。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
海には無数の船舶が、態々さまざまの姿でもやっている。穏かな波は戯れるようにその船腹をピチャピチャめ、浮標ブイ短艇ボート荷足舟にたりなどをさも軽々と浮かべている。
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
のぞきす。——様様さまざまのくらき呼声よびごゑ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
このように一面の琵琶が複雑さまざまな音を生みまする。わたくしは禿かむろの頃から、琵琶の体が、不思議で不思議でなりませんでした。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)