“さつまいも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薩摩芋52.9%
甘藷26.5%
薩摩薯8.8%
薩摩藷5.9%
甘薯2.9%
薩摩2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第百三 薩摩芋さつまいもプデン 前の通りで出来ます。芋なぞは繊維が多くって外の料理では病人に向きませんがこうすると食べられます。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
小さな梨、粒林檎つぶりんごくりは生のまま……うでたのは、甘藷さつまいもとともに店が違う。……奥州辺とは事かわって、加越かえつのあの辺に朱実あけびはほとんどない。
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「これは一等賞を取った薩摩薯さつまいもだ、一つ食べて見てもらい度い」
お住はよちよち流し元へ行き、惣菜そうざいに煮た薩摩藷さつまいもを鍋ごと炉側へぶら下げて来た。
一塊の土 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
冬は釜底かまぞこぼう阿弥陀あみだにかぶり、焦茶こげちゃ毛糸の襟巻、中には樺色のあらい毛糸の手袋をして、雨天には簑笠姿みのかさすがたで、車の心棒に油を入れた竹筒たけづつをぶらさげ、空の肥桶の上に、馬鈴薯じゃがいも甘薯さつまいもの二籠三籠
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
名高い狒々ひひのいた近辺に、母と子との猿を一しょに入れてあるおりがあって、その前には例の輪切わぎりにした薩摩さつまいも芋が置いてある。
牛鍋 (新字新仮名) / 森鴎外(著)