“さかほがい”の漢字の書き方と例文
語句割合
酒楽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乙女たちの合唱ははなやかな酒楽さかほがいの歌に変って来た。そうして、林をぬけると再び、人家を包むまろやかな濃緑色の団塊となった森の中に吸われて行った。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
彼らの背中の上で、竹の根鞭の鳴るのとともに、酒楽さかほがいの歌は草園の焚火の傍でますます乱雑に高まった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
そうして、王宮からは、もそろ諸白酒もろはくざけが鹿や猪の肉片と一緒に運ばれると、白洲の中央では、薏苡くさだまの実を髪飾りとなした鈿女うずめらが山韮やまにらを振りながら、酒楽さかほがいうたうたい上げて踊り始めた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)