“さいづち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
才槌53.8%
木槌30.8%
才搥7.7%
柊揆7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな才槌さいづち頭が顔のほうにつれて盛上ってゆき、額にかけて、そこが庇髪ひさしがみのようなおでこになっていた。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
那須は坐り直すと、ベッタリと髪を貼りつけた木槌さいづち頭を聳やかしながら、単刀直入に、いった。
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
助「そりゃア親方が丹誠をしてこさえたのだから少しぐらいの事では毀れもしまいが、此の才搥さいづちなぐって毀れないとはちっ高言こうげんすぎるようだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
イヤうにもうにもじつ華族くわぞくのお医者いしやなどかゝるべきものではない、無闇むやみにアノ小さな柊揆さいづちでコツコツ胸をたゝいたりなんかして加之おまけひどい薬をましたもんだから、昨夜ゆうべうも七十六たびかはやかよつたよ。
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)