“さいかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彩管37.5%
才幹25.0%
材幹12.5%
崔渙6.3%
歳寒6.3%
祭官6.3%
載間6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折ふし延宝二年臘月ろうげつ朔日ついたちの雪、繽紛ひんぷんとして六美女の名にちなむが如く、長汀曲浦ちょうていきょくほ五里に亘る行路の絶勝は、須臾たちまちにして長聯ちょうれん銀屏ぎんぺいと化して、虹汀が彩管さいかんまがふかと疑はる。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
現代いまで言う秘書課のようなところだから、わりに若手わかてが多かったもので、ここで柳営りゅうえいの事務を見習い、才幹さいかんがあると認められれば、それぞれ上の役柄やくがらへ振り当てられて
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
自分のように、親から財産を譲られたものは、どうしても固有の材幹さいかんにぶる、つまり世の中と闘う必要がないからいけないのだともいっていました。この言葉は母も聞きました。私も聞きました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
宣慰大使せんいたいし崔渙さいかんや、御史中丞ぎょしちゅうじょう宋若思そうじゃくしや、武勲赫々たる郭子儀かくしぎなどは、その最たるものであった。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
予もはや六十有余、この歳寒さいかんをこえては、ふたたび出府の儀もおぼつかなく思われる。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
師君の張魯ちょうろをめぐって、治頭じとう大祭酒だいさいしゅなどという道者がひかえ、その下に鬼卒きそつとよぶ祭官さいかんが何百人とある。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしはその一載間さいかんの詩を読んで、事の間接に蘭軒に関するものあるを見出した。それは文化甲子七月九日の墨田川舟遊ふなあそびの記を補ふべき事である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)