“ごとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゴトウ
語句割合
梧桐35.9%
後藤25.6%
五島20.5%
五頭5.1%
五十5.1%
五斗2.6%
五桐2.6%
後董2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青々せいせいたる梧桐ごとうの下に箒木を手にしている老人は、老いかがんだ腰も重げにうめきながら、みにくいしわで一ぱいになった顔を、日のまぶしさにしかめつつやせ衰えたはぎをふんばり
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
岩倉大使一行の帰朝、征韓論の破裂、政府の分裂、西郷以下多くの薩人の帰国、参議副島そえじま後藤ごとう板垣いたがき江藤えとうらの辞表奉呈はその結果であった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私はまた五島ごとう平土ひらどの船頭衆から長崎や島原の歌も聞いた。年の師走には市が立つてそれらの珍客を載せた大船はいつも四十艘五十艘と港入りした。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
鬼子おにことよべどとびんだるおたかとて今年ことし二八にはちのつぼみの花色はないろゆたかにしてにほひこまやかに天晴あつぱ當代たうだい小町こまち衣通そとほりひめと世間せけんさぬも道理だうりあらかぜあたりもせばあの柳腰やなぎごしなにとせんと仇口あだぐちにさへうはされて五十ごとう稻荷いなり縁日えんにち後姿うしろすがたのみもはいたるわかものは榮譽えいよ幸福かうふくうへやあらん卒業そつげふ試驗しけん優等證いうとうしようなんのものかは
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それでもわたしはここの舞台で「弓張月ゆみはりづき」の濛雲国師もううんこくしや、「扇屋熊谷おうぎやくまがい」の姉輪平次や、「ふたおもて」の法界坊や、「腰越状こしごえじょう」の五斗ごとうや、「廿四孝にじゅうしこう」の横蔵や、「太十たいじゅう」の光秀などを見た。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
新助は本店の「五桐ごとう」の話をした。
ちゃん (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
母親は内縁の若い後妻で入籍して無かったし、寺には寺で法縁上の紛擾ふんじょうがあり、寺の後董ごとうは思いがけない他所よその方から来てしまった。親子のものはほとんど裸同様で寺を追出される形となった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)