“こへい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小平50.0%
胡兵14.3%
雇聘14.3%
古瓶7.1%
顧睥7.1%
鼓兵7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ナーニあっしは善人で、綽名あだなは仏、名は小平こへい。虫けら一匹殺しゃあしません。もっとも住居は巴小路で」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
建文いまだ死せず、従臣のうち道衍どうえん金忠きんちゅうの輩の如き策士あって、西北の胡兵こへいを借るあらば、天下の事知る可からざるなり。鄭和ていか胡濙こえいづるある、徒爾とじならんや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
法律と法廷組織の改正、法律専攻の人士の養成、調査委員の設置、法律専門の外国人の雇聘こへい、法律研究生の海外留学、外国法律書の翻訳なぞは、皆この気運を語らないものはない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
茶がかった平床ひらどこには、釣竿をかついだ蜆子和尚けんすおしょう一筆ひとふでいたじくを閑静に掛けて、前に青銅の古瓶こへいえる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
帆綱を握つて身を支へ、まなじりを決して顧睥こへいするに、万畳の波丘はきう突如として無間むげん淵谷えんこくと成り、船幽界いうかいに入らむとして又たちまちに雲濤うんたうに乗ぜんとす。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そしてなお五百人の鼓兵こへいが鼓を持ってこれに従い、槍隊千余騎は、前途幾段にもわかれて、孔明の車を衛星のように取り囲んだ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)