“こはく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
琥珀91.7%
古白2.8%
呼魄0.9%
巨擘0.9%
虎伯0.9%
虎白0.9%
賈舶0.9%
鼓膊0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
コゼットは白琥珀こはくの裳衣の上にバンシュしゃの長衣をまとい、イギリス刺繍ししゅうのヴェール、みごとな真珠の首環くびわ橙花オレンジの帽をつけていた。
それから私の兄が久松家の用人をやめて自分の家に戻って後、そこには藤野古白こはくの老父君であった藤野すすむ翁が久松家の用人として住まっていた。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
彼も両手を前へ突き出しあたかも何物かを招くかのように左右の十指を縦横自在に、不思議な形に結びつづけたが、これぞ「東方降三世夜叉」の呼魄こはくと名付ける印であった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
又その公衆に対する地位も、父蘭軒、兄榛軒の余沢を受けて、はなはだ優れてゐた。先生がお玉が池時代に有してゐた千戸の病家は、先生をして当時江戸流行医の巨擘こはくたらしむるに足るものであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
上泉伊勢守とその弟子の虎伯こはくとが、京都の帰途、三州牛久保の牧野家で、山本勘介と出合ったことが記載してあり、「北越軍記」には、居たようにも誌し、居なかったようにも書いてある。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江戸雁木坂がんぎざかにいるさき夕雲せきうん。当代の名人であり、弦之丞の師であった。上泉流かみいずみりゅうの剣法に虎白こはく和尚の禅機を取り入れ、称して無住心剣夕雲せきうん流といっている。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
西海の群島諸方においてはわが賈舶こはくの時々往来するのみならず、わが行険者流はあるいは植民をなし
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
この組み合わせの心臓の鼓膊こはくが「恋愛曲線」を描くというもっともらしい結論をつくりあげ、それを、共通の「恋仇こいがたき」の結婚の日の贈り物としようとする趣向である。
探偵小説壇の諸傾向 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)