“こぞ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:コゾ
語句割合
48.7%
去年34.6%
去歳9.2%
4.4%
去秋0.4%
古年0.4%
小僧0.4%
0.4%
昨夜0.4%
昨年0.4%
0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
孫権は歓んでお迎えしましょうし、われわれ侍側の者も、こぞって、両国の平和のため、この実現に対して、どんな労でも取りますから
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
去年こぞ英吉利人一族を率ゐて国に帰りし後は、しかるべき家に奉公せばやとおもひしが、身元からねば、ところの貴族などには使はれず。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
故に前年はゆませて天下の神宮をととのへ、去歳こぞあまねく天下をして釈迦牟尼仏しやかむにぶつの尊像高一丈六尺なるもの各一鋪いちふを造り並に大般若経一部を写さ令めき。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
たつしける萬事利發りはつ取廻とりまはしゆゑ重役衆ぢうやくしうには其樣にはからひ下役人へは賄賂わいろおく萬事ばんじ拔目ぬけめなきゆゑ上下こぞつて吉兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかも去秋こぞの小豆は一粒としていたんでいず、去秋の美事みごとな近年にない豊作のあらわれが、この小豆にさえ見られた。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
思いずれば古年こぞの霜月の末、姉のひつぎを送りてここへ来りし日は、枯野に吠ゆる冬の風すさまじく、大粒の霰はらはらと袖にたばしりて、満目荒凉、くらく寒く物すごき日なりき。
父の墓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
乱暴な小僧こぞの癖に、失礼な、末恐しい、見下げ果てた、何の生意気なことをいったって私がとこに今でもある、アノとうで編んだ茶台はどうだい、嬰児ねんねえってあるいて玩弄おもちゃにして
清心庵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はだの白さも雪なれば、瞳も露の涼しい中にも、こぞって座中の明星とたたえられた村井紫玉しぎょく
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
昨夜こぞこそは やすく肌觸れ。 (歌謠番號七九)
根葉ねはからちけば、昨年こぞ今年ことしなてや、首里しゆりをさめならぬ、那覇なはをさめならぬ、御百姓おひやくしやうのまじりかつじにおよで、御願おねげてる御願おねげたかべてるたかべ、肝揃きもそろてゝ、肝揃きもそろげは
ユタの歴史的研究 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
こぞつて白日ひる戦闘たゝかひ
全都覚醒賦 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)