“こうごう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神々76.6%
香盒3.9%
神神3.1%
香合3.1%
皇后2.3%
苟合2.3%
上々0.8%
交合0.8%
光々0.8%
口号0.8%
咬噛0.8%
媾合0.8%
曠劫0.8%
森厳0.8%
神〻0.8%
考合0.8%
輝々0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
湖水を挟んで相対している二つの古刹こさつは、東岡なるを済福寺とかいう。神々こうごうしい松杉の古樹、森高く立ちこめて、堂塔をおおうて尊い。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
夜逃げ同様屋敷を脱け出したのがしからぬという言い掛りでしたが、近頃はお袖に預けた古筆こひつの茶掛け一じくと、彫三島ほりみしまの松の葉の香盒こうごうが紛失したから
そういう姿勢で見ると、若い女の顔はいかにも神神こうごうしく思われた。
ルウベンスの偽画 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
蒔絵まきえの金銀のくもりを拭清ふききよむるには如何にせばよきや。堆朱ついしゅの盆香合こうごうなどそのほりの間の塵を取るには如何にすべきや。盆栽の梅は土用どよううち肥料こやしやらねば来春花多からず。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
すると、皇后こうごうの役をやった人形は舞台の外でも、皇后としてあつかってもらいたい、そうでないと、へたになってしまうから、と、言いました。
名誉や金銭に縛られて心にもない妥協をしたり苟合こうごうしたり、腐敗したり、堕落したりして、純真な恋を踏みにじったり、引歪ひきゆがめたり、売物買物にしたりする紳士淑女たちの所謂いわゆる
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
清葉は欄干に上々こうごうしい。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
quemoo の原形 quemal の訳は単に「生きる」というよりも「飯を食ったり、酒を飲んだり、交合こうごうを行なったり」
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
鷺太郎は、その厚い金縁きんぶち眼鏡の輝きを、いつになく光々こうごうしく感じながら、自分の「直感」を証明してくれた畔柳博士を仰ぎ見た。
鱗粉 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
枕山が「元旦口号こうごう」の作に
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そしてこの完全な知的咬噛こうごうと相並んで、娘らしい肉感的快楽があった。娘といっても、それは青鞜せいとう者流の娘である。
しかして有史前の欧人はその野馬をいもした。さて今日に至っては、馬は人手で諸方へ行き渡り、地球上人の住み得る所ほとんど皆馬あり。飼養と媾合こうごうと選種の次第で、雑多の別態異種を生ぜしめた。
けれども生命の流れは曠劫こうごうよりきたってみなもとを知ることあたわず、未来際みらいざいに流れてその尽頭じんとうを知ることができないのですよ。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
四方あたりを見廻わしながら森厳こうごうしき玄関前にさしかかり、お頼申たのもうすと二三度いえば鼠衣ねずみごろも青黛頭せいたいあたま可愛かわゆらしき小坊主の、おおと答えて障子引きけしが、応接に慣れたるものの眼捷めばやく人を見て
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
または日ざし麗らかに天める秋の朝なんど、あるいは黒〻と聳え、あるいは白妙に晴れたるを望む景色いと神〻こうごうしくして、さすがに少時しばし塵埃じんあいの舞ふ都の中にあるをすら忘れしむ。
水の東京 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それも演義本にのみよらず、他の諸書をも考合こうごうして、より史実的な「孔明遺事こうめいいじ」ともいうべき逸話や後世の論評などを一束いっそくしておくのも決して無意義ではなかろう。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それが一層輝々こうごうしい眺めとなって、見えるじゃないか!」
吊籠と月光と (新字新仮名) / 牧野信一(著)