“こいねが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
54.9%
40.8%
希望1.4%
1.4%
庶幾1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして自分のなおりつつある間に、容赦なく死んで行く知名の人々や惜しい人々を今少し生かしておきたいとのみこいねがっている。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今度こういう名の子がこの家に誕生しましたからこの後は尊き神達の守護の下に保育されんことをこいねがうというて読経どきょう供養くようをする。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「もしも前者ならば絶望である。もしも後者ならば口説くどき立てて、相手の心に熱情を燃やして、本心を語らせる必要がある。どうぞ後者であるように」……左内は後者を希望こいねがった。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
十六日の口書くちがき、三奉行の権詐けんさわれ死地しちかんとするを知り、ってさらに生をこいねがうの心なし、これまた平生へいぜい学問のとくしかるなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
庶幾こいねがうところなりとて、すでに、軍、立つを大国に聞き付けて万が一の勢なるが故に軽しめ嘲りて、手捕てどりにせんとするを聞きて、大臣公卿にのたまわく、合戦の時多くの人死せんとす。