“けうきよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
僑居100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とその家庭かてい苦痛くつう白状はくじやうし、ついにこのしよ主人公しゆじんこうのち殺人さつじん罪人ざいにんなるカ……イ……をともなひてその僑居けうきよかへるにいた一節いつせつきはめて面白おもしろし。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
夜半八丁堀の溝渠に沿うて築地の僑居けうきよに歸らうとした道すがら、わたしは家毎に簾を編む機杼の音の薄暗い裏町にひゞくのを聞き
十年振:一名京都紀行 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
或る日の夕暮なりしが、余は獣苑を漫歩して、ウンテル、デン、リンデンを過ぎ、我がモンビシユウ街の僑居けうきよに帰らんと、クロステルかうの古寺の前に来ぬ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この恩を謝せんとて、自ら我僑居けうきよし少女は、シヨオペンハウエルを右にし、シルレルを左にして、終日ひねもす兀坐こつざする我読書の窻下さうかに、一輪の名花を咲かせてけり。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)