“けいかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
警戒75.0%
軽快6.3%
景戒6.3%
境界3.1%
睽乖3.1%
経廻3.1%
罫界3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このとき、どこからかもどったからすが、したひとっているのをつけると、警戒けいかいするように、カア、カアと、仲間なかまびました。
高い木とからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
これも、ほがらかな秋を謳歌おうかする人間か、きいていても筋肉きんにくがピクピクしてきそうな口笛だ。健康けんこう両足りょうあしで、軽快けいかい歩調ほちょうで、やってくるのがわかるような口笛だ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
記録きろくあらはれたものもほとんく、弘仁年間こうにんねんかん藥師寺やくしじそう景戒けいかいあらはした「日本靈異記にほんれいいき」がもつとふるいものであらう。今昔物語こんじやくものがたりにも往々わう/\化物談ばけものだんる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
そこには、まず、入ってすぐの、萩、尾花、葛、女郎花おみなえし、藤袴……そうした立札だけの荒れた土の中にむなしく残った一くるわ境界けいかい
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
杵勝同窓会はこれより後睽乖けいかいの根を絶って、男名取中からは名を勝五郎とあらためた勝四郎が推されて幹事となり、女名取中からは勝久が推されて同じく幹事となっている。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
韻ハ水風ニただよヒ、経廻けいかいノ人、家ヲ忘レザルハナシといい、釣翁ちょうおう商客、舳艫じくろ相連ナリテほとンド水ナキガ如シ、蓋シ天下第一ノ楽地ナリともいっている。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
かつてはこの線を無表情として、「線は殆んど無意味にして形状をつくり彩色の罫界けいかいたらしむるに過ぎず」
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)