“くれぐれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呉々94.9%
懇々2.6%
呉呉2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「牧野を援助するように」と呉々くれぐれも言われたそうであったが、某氏はしかし私に対しては極めて冷淡であり、援助もやがて途絶えてしまった。
どうぞ一番に住所ところを知せてくれ、初中終しよつちゆう旅を出行であるいてゐる体だから、ぢき御機嫌伺ごきげんうかがひに出ると、その事をあんなに懇々くれぐれも頼んでゐましたから、後で聞いたら
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
歿なくなられた良人つれあひから懇々くれぐれも頼まれた秘蔵の秘蔵の一人子ひとりつこ、それを瞞しておのれが懲役に遣つたのだ。此方このほうを女とあなどつてさやうな不埒ふらちを致したか。長刀なぎなたの一手も心得てゐるぞよ。恐入つたか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
別れる際に南日君から呉呉くれぐれも血気の勇にはやって冒険してはいけないといましめられたので、すっかり子供に返って何だか悲しいような気がした。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)