“くさくさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鬱々66.7%
怏々11.1%
悒悒11.1%
鬱屈11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬱々くさくさするような降雨あめふりの日には、お島はよく浜屋へ湯をもらいに行って、囲炉裏縁いろりばたへ上り込んで、娘に東京の話をして聞かせたり、立込んで来る客の前へ出たりした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
倉持は空腹を感じていたので、料理と酒を註文ちゅうもんし、今母のいた部屋で、気仙沼けせんぬま烏賊いかの刺身でみはじめ、銀子も怏々くさくさするので呑んだ。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
何とか言って来るかなと思って、私も何だか怏々くさくさしていると、とても長い手紙が来たの。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
悒悒くさくさしたときによく伸びるといふ
忘春詩集:02 忘春詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
湿熱とこの長雨とでは、人の気も鬱屈くさくさして、みんなただ獣のように心がすさんでしまう。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)